読み終えた本

闇先案内人

闇先案内人

大沢在昌の作品は追跡者の血統炎蛹 (カッパ・ノベルス―新宿鮫)新宿鮫〈4〉無間人形 (カッパ・ノベルス)の頃まで(1990年代後半?)はほぼリアルタイムに購入していましたが、新宿鮫シリーズが単行本になり大坂在昌自身がメジャーになった頃から急激に興味を無くしていき、気付いたらその時の気分で図書館で借りて読む、という事が続いていました。この本も、文庫に落ちたときの新聞広告で気付いたものです。相変わらずの話のうまさ、最初はバラバラに見えた色々なエピソードが最後に収斂していく様子は非常に読み応えがあります。ただし、うまいが故に登場人物の誰にも感情移入せずに読み終えてしまいました。
私はやっぱり初期の作品の方が好みのようです。ちなみに、私の大沢在昌ナンバー1は標的はひとり (カドカワノベルズ)です。