特許事務所からの売込み

最近、あまりまともなことを書いてこなかった気がするので、少しだけ知財の事を。
ごたぶんに漏れず当社にも特許事務所からの売込みがあります。
パターンは2つあります。
1つは郵便、DMってやつですね。綺麗なパンフレットと所員の専門が書いてある紙が数枚入っています。通常、パラパラと見てゴミ箱行きです。だって、漠然と「機械やソフトウェアが専門で鑑定や訴訟もやります」というだけでは何がウリなのか、全然分かりませんので。
もう1つは直接会社に来るケースですね。そうは言っても、いきなり押しかけてくる飛び込みではなく、ツテ経由で来ます。例えば、私のいる会社のだれそれが大学の同期でその方から紹介されましたとか(オイオイ、勝手に紹介するなよ、という感じですがその人の面子もあるでしょうから会いました^^)、会社の偉い人の息子が弁理士になったので偉い人の紹介で来ましたとか、共同出願先の企業が使っていた特許事務所が仕事下さい、と言ってくるとか、様々です。
ただ、結局はそういった事務所側からきた件で仕事を依頼するに至ったケースはありません。
これはなぜなのか?思うに、熱意が見られないという事とウリが良く分からないという事が言えると思います。熱意という点では、事前に当社の出願パターンを調べて、どういった技術分野の出願が多いとか、事務所はどの程度の数を使っているとか、はせめて把握してから来ていただきたいと思います。なんで、私が自分の会社の出願傾向を売込みに来た特許事務所に説明しなけりゃいけないんですか、もっと、営業先の会社のサーチくらいちゃんとしてやってから来てくださいよ、という感じでしょうか^^
ウリという点では、「御社はこれこれこういった技術の出願が多いようですが、私は今までこれこれこういった出願を担当していまして(この時、過去の仕事の公報を示せばベター)、この分野には強いですので、ぜひ試しに仕事をやらしてください」(過去のクライアントとの利益相反が怖いですが)とか、「過去こういった仕事(外内でも内外でもいいですが)をしていますので、ぜひ、御社の外国出願をお手伝いさせてください」とか、今までの仕事の事例を詳しく説明してくれれば、少しは考えるのですが、いくら口先で「機械が強い、ソフトが強い」と言われてもねぇ・・・・・。
当社としても、全く門戸を開放していないわけではなく、潜在的に現在使っている特許事務所に対し不満は持っている訳でそこをうまく突けば依頼してみようという気も起きるのですが、ちょっとミスマッチ気味な売込みが多いなぁ、と感じる次第です。