忙しい弁理士

よくTVに出ている弁護士がいますよね。この人達の通常の仕事振りはどうなのでしょうか?昼は通常の仕事、夜はTV出演なのでしょうか。そんな事はないですよね、きっと、昼もTVの収録があると思います。
そして、この人達のTVでの出演を依頼者の方はどう見ているんでしょうねぇ。「おお!私の先生がTVに出てるよ、もっと、有名になるように頑張れよぉ〜」なんでしょうか。それとも、「そんなとこに出ている暇があったら私の仕事をもっと一生懸命やってくれよ。なんで、忙しくて打合せも出来ないんだよ」なんでしょうか。うーん、私だったら後者ですね。公的な仕事で忙しいのならばしょうがないですが、弁護士は本来依頼者を弁護するのが仕事、TVに出ている暇があったら、依頼者の利益になるような仕事をするべき、と思うのですが、どうなのでしょうか。
実は、私の会社が使っている弁理士は今年度、弁理士会の派閥のボスをやっています。本人は弁理士会の政治に興味があるらしくって、将来は会長だ!なんて事を時々言っていますので、その布石としてまずは派閥のボスをやっているようです。おかげで、とにかく、忙しい、まず、なかなか捕まらない、まぁ、事務所にいなくても外から携帯電話でかけては来るのですが、そんな所じゃ、細かい、例えば、明細書の××ページの何行目の記載がおかしい、なんて事は話せませんので、後日改めて電話をしてもらう、という事になり、そこでまた対応が遅れます。また、打合せをしようにも直近1週間はほとんど埋まっていて、1週間後の午後4時から1時間しか空いていないような状況です。なぜに、知財部員と発明者が弁理士の都合に合わせなければいけないの、という感じで受話器を握ったまま思わず脱力してしまいます。
特に、このボスの事務所はいわゆる「ひとり事務所」ですので、代役をたてる訳にもいきません。おまけに、最近では明らかに明細書の質が落ちている始末。仕事の発注を止めようかと真剣に考えている毎日です。
派閥のボスになったり会長を務めている特許事務所の仕事はどんなもんなんでしょうかねぇ。
それとも、「元会長」の肩書きが付く以上、多少、仕事の質が落ちても目をつぶっているのでしょうか。