無効理由の検討

ある特許の無効理由を検討しています。詳しい内容は差し控えますが、材料系の特許です。特許庁の審査経過を見てみると、面接を何回も繰り返した後に登録になっています。私の経験で言うと、面接をする理由は、
1.どうしても特許にしたいが狭い権利範囲では困る。従って、進歩性ギリギリの所を面接によって確認したい、
2.特許性は少ないが、発明者が頑張りたいと言うので半ば発明者を説得(納得)させるために面接を行う、
というものなのですが、今回のケースはおそらく前者のパターンだと思います。
おかげで広いような狭いような微妙な権利範囲になっています^^;
おまけに、権利者はその特許を元に権利行使をしようともくろんでいるとの情報も入ってきています。
で、最終的には、無効理由と権利回避の方策を検討しろよ、という部長のお話が私にありました。
とりあえず、材料系に強い社外弁理士に検討をしてもらって無効になる可能性が高い、という事になったのですが、私は微妙な気が・・・高裁なら無効でしょうが審判はどうでしょうか?特に無効理由の証拠の1つは審査経過でも参酌されている公報なのでそれを基に審判請求してもどうかなぁ、と思います。もう1つ、非特許文献の証拠資料がありますので、そちらをメインに審判請求をした方が良いように思えます。
とにかく、こういった案件はずるずると判断を先延ばしにしても仕方が無いので、今週中に決着をつけようと思います。