無効審判

先日(と言っても大分前の事ですが)、無効審判の口頭審理に行ってきました。
代理人としての立場で、と言える事ができれば格好良いのですが(?)、あくまでも、被請求人側(つまり、権利者側)の知財部員の立場で参加してきました。
それにしても、書面審理とは異なり口頭審理ですから、その場で即答しなければいけない緊張感は並大抵のものではありません。当意即妙とでも言うのでしょうか、とにかく、請求人側の主張、審判官からの質問に対して、言い淀みなくズバリの回答をしないと、権利者としても立場がありませんし、
説得力もありません。
「え〜、その点については、多分・・・・・明細書の・・・・・(一生懸命、該当ページを探している)・・・・・(み、みつからない)・・・(あ!あった)段落××の記載に基づいて、解釈すべきかと思料します」
これでは事前準備ができていない、と思われても仕方がありません。
良い勉強になりました。

ところで、同行した発明者(共願先の発明者、中小企業の社長)が何の前触れもなく(静止する間も無く)、突然、立ち上がり、「この発明のポイントは云々、特に工夫した点はどうのこうの」と言い出したのには参りました。
ただし、審判官には「そういった点は良く理解できますが、今は特許請求の範囲に書いてある事項が問題になっていますのでねぇ〜」と言って、生暖かく見守っていただきました(苦笑)。